「かぎ針編みできれいな丸を編むにはどうしたらいいの…?」
このような疑問にお答えするため、今回はかぎ針編みで丸を編む方法を解説していきます。
編み図を見て「ややこしい…」と感じておられる方も多いと思いますが、
大まかなやり方が理解できれば、編み図なしでも簡単にきれいな丸を編むことができます!
写真付きで細かく解説していますので、ぜひこの記事を見ながら一緒に編んでみてください
〈使用した道具〉
・並太の毛糸
飾りがついていると編みにくいのではじめはシンプルな毛糸からチャレンジしましょう!
・かぎ針8号
※毛糸のラベルには対応したかぎ針の号数が書かれていることが多いので、参考に探してみてください
毛糸とかぎ針の持ち方
毛糸は、小指後ろ→薬指・中指の前→人差し指後ろ に通します。
出てきた毛糸を親指と中指ではさみ固定します。
かぎ針の持ち方は2種類ありますが、ご自身の編みやすい方で大丈夫です。
ペン型は細かな部分が編みやすい特徴があります。(日本ではペン型が主流)
ナイフ型は、太い糸や硬い糸を使う時に編みやすく疲れにくい特徴があります。
輪の作り目の編み方
丸を編むときは、作り目の編み方が通常と少し異なります。
はじめに輪を作るのが特徴です。
(輪は指に2回巻き付けて2重の輪にする方法もありますが、今回は1重の輪で編む方法をご紹介します)
毛糸で輪を作る
丸の中にかぎ針を通して毛糸を引き抜く
糸をかけてもう一度引き抜く
これで作り目の完成です!
丸を編んでみよう
それではいよいよ丸を編んでいきましょう!
1段目
円の中に6目細編みをする
今回は、はじめの目を6目にして編んでいきます。
輪の細編みは以下のように編みます。
まず輪のなかに針を入れ、引き抜きます。
糸をかけて針にかかる2つの輪をすべて引き抜くと細編み1つの完成です。
さらに同じように細編みを残り5回します。
すると、以下のように輪の中に6目の細編みがある状態になります。
1つ目の目に引き抜き編みをする
1番目に編んだ細編みの目に針を入れ、糸をかけて針が通っている2つの輪を一気に引き抜きます。
糸を引っ張ると丸になる
これで1段目ができました!
2段目
それでは2段目を編んでいきましょう!
立ち上がりの目を編む
「立ち上がりの目」とは次の段を編むとき高さを揃えるため、はじめに編む鎖編みのことをいいます。
立ち上がりの目数は、その段をどんな高さや模様にするかで変化します。
今回は細編みで編んでいくので、立ち上がり1目にします。
糸をかけて引き抜けば完了です。
1つの目に2回細編みをする(増し目)
2段目以降は「増し目」というワードが出てきます。
「増し目」とは、1つの目に複数回編むことです。(下図)
2段目は、1段目に編んだ6目それぞれに2回ずつ細編み(増し目)をします。
6×2で合計12目になります。
※立ち上がりの目は目数に含まれません。
立ち上がりの後の1目めにマーカーをつけておくと、引き抜き編みをする目がすぐにわかるので便利です。
1目めに引き抜き編みをする
1段目と同じように1目めに引き抜き編みをします。
3段目以降
3段目以降は以下の流れで編んでいきます。
表の回数、細編みをした次の目で増し目(同じ目に細編み2回)をします。
段数(目数) | 1目に1つ細編みする回数 |
---|---|
3段目(18目) | 1回 |
4段目(24目) | 2回 |
5段目(30目) | 3回 |
6段目(36目) | 4回 |
7段目(42目) | 5回 |
8段目(48目) | 6回 |
︙ | ︙ |
例〉
3段目は、1回細編みをして2目めで増し目を繰り返す(1→増→1→増…)
4段目は、2回細編みをして3目めで増し目を繰り返す(1→1→増→1→1…)
増し目をする間隔を1段ごとに1つずつ広げていくイメージです。
ちなみに目数は、1段ごとに6目ずつ増えていきます。
きれいな丸を編むポイント
きれいな丸を編むポイントは、「増し目をするタイミングをずらすこと」です。
上記の表通りに編んでいくと、増し目をする目が下の段と同じ位置になるのでその部分が盛り上がって6角形のようになります。(下図)
きれいなまん丸にするには、増し目をする箇所をずらすことで解決できます。
例えば、5段目を編むとき、表のとおり4目めに増し目をすると、4段目と同じ個所で増し目をすることになります。
ですので、はじめは1回細編みをしたら次の目に増し目をします。
その後は表の通り3目細編み・1回増し目にすると、増し目がずれるので角になりません。
お好みの大きさまで編んだら、糸を切って糸処理をして完成です!
まとめ
以上がきれいな平面の丸を編む方法になります。
今回は6目から始めましたが、始めの目数を変えても増し目の法則自体は変わらないので、基本的な編み方を知っておくことで様々な編み物にチャレンジできます。
丸を編めるようになれば、カバンや帽子など作れる作品の種類が一気に広がるので、
ぜひ丸の編み方を覚えて、かぎ針編みを楽しんでください!